元社交ダンススタジオの再生リノベーションの事例

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元社交ダンススタジオの再生リノベーションの事例です。 杉並だんすアトリウム2、杉並だんすアトリウム3のスタジオ内装工事のまとめです。

居抜はそのままでは使えない理由

DSCF4051居抜としてダンススタジオの情報をいただくことは多いのですが、ほとんどの場合 そのまま内装を使うことはできません。

その理由は、

①フローリングだと「ささくれ」や「ワックス」などの保守に相当の神経を使うため、多目的に使う場合は適さない

②閉鎖するダンススタジオはほとんどの場合、無駄なスペースが多く、スペースを有効に使っていないことが多い。

③ほとんどの既存のスタジオは、床が冷たく、衝撃緩衝性に欠けているケースがほとんど。DSCF4131

つまり、冷えやすく、怪我をしやすく、膝を痛めやすい。

④防音下地工事が十分でなく他の階に迷惑をかけているケースが多い。

 

ちなみに床の仕上げは、ダンスの種類やレッスン内容によって「何がベストか」は違います。

全てにOKという万能な床仕上はありません。

今回は、弊社独自のNSSAフロアー(防滑衝撃緩衝床)構造とし、上記の問題点を一気に解決することにします。

※NSSA Floor (Non-Slip & Shock-Absorbing Floor) (名称:防滑衝撃吸収床)
NSSA Floorは、スタジオスクエアが独自に開発した多目的ダンス用途向けの床構造です。着地時の「衝撃を吸収する」ことにより、「腰や膝の負担」を軽減することを目的としています。ダンスのインストラクターや高齢者にとって、共通の「悩み」である「軟骨への負担」を大幅に軽減します。また、高いジャンプに挑戦しても転倒しない、全力で走っても止まれる、ことを想定した「滑べりにくい床」となっています。さらに、床に横たわることが多い「体操」や「ヨガ」、裸足で踊ることが多い「フラ」などで求められる「床の冷え」や「雑菌」に対し、「冷えを感じさせない」「抗菌」の機能をもっています。

気分を一新するために、思い切って解体してしまう

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その際、よく議論の対象になるのが「原状回復」の問題です。

賃貸契約書上、原状回復義務はほとんどの建物で条件が付きます。

古びたものをお金をかけて綺麗にするわけですが、賃貸契約書上は「元に戻せ」という約束をさせられます。

「本当に戻しますか?」

とよく質問しますが、不動産管理会社にとって

内装は、「まったくイメージがわかないし、無価値に等しい」・・・わけです。

そんな時は、それ以上議論せず、

「内装が終わった時点で再判断する機会を設けましょう」

ということにします。

 

 

建物をどこを活かし、どこを改めるか考える

DSCF40713Fには大きな吹き抜けがあり、空が見えます。

「まるで教会のよう!」

この吹き抜けを極限まで活かしきることをコンセプトにします。

今回のテーマは「森の教会」とします。

フローリングの床はよく手入れされていますが、防音と保守性の理由で不採用としります。

レッスンバーも太すぎて設置量が少ないので「撤去」とします。

2Fはかなり細かい間仕切りがされ、狭く収益性がまったくありません。

ここは、思い切ってスケルトンリフォームにします。

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 3F天井の右梁に間接照明を付けています  壁には壁画を描きました
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 Before

 After 全体に明るくなっています。

エアコンも交換しました

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 Before After  手すりが長く細く交換されました
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 2Fのスタジオを作っています 防音壁  鏡下地を作っています
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 3Fの床の振動対策、遮音対策をしています  床は衝撃緩衝の対策を施しています。これで膝が痛くなることはありません。
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 トイレ製作  待合や受付に使えるようにしています
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 床は最新のデザインを施しています  洗面台はオリジナルデザインです
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 チモールの王様の家の扉を壁飾りにしました

本物です!

 2Fは広くなり、ヨガに最適なバリ風の仕上げの第2スタジオになりました。