原宿のダンススタジオの工事事例です
今まで使っていた3Fのスタジオ部分をオーナーが自分で使いたい、ということで、同じ建物の半地下にある駐車場に移転工事をすることになりました。
その工事は、水周り、排水施設、洗面、トイレがない処から始まる
→排水管、汚水槽、雑排水槽の確保、上水道の確保が必要
幸い使っていないピットがあったため、そこを汚水ポンプを新設して汚水槽として活用することにしました。
上水はメーターより分岐して新設します。
この工事ではビルの管理会社の担当者である青山さんがよくくれました。
感謝。
防火シャッターの内側に外壁を製作する
現状では入口はシャッターのみでドアや外壁が無い。新たに外壁を作ることにします。
窓と、ステンドグラス入りの外扉をオリジナルで設計製作します。
今回はステンドグラスというデザイン性+複層エアタイトという機能性をもった
木製ドアを製作します。
仕上げはステインを使って木目を活かします。
オーガニックと建物との調和を考えたデザインとは
施工場所は、商業地域、防火地域です。
「延焼の恐れのある部分」に該当することになります。
使える材質には制限が生じます。
そこで、外壁を既存の防火シャッターの内側に木製ドアを設けるように設計しました。
ついでに、雨水の排水ルートを確保し、スロープからの雨水流入対策も施します。
左の写真ができあがった外装です。
オーナーは元画家で、そうとうのこだわりをもって、この建物の配色がデザインされました。
その気持ちを大切にして、全体的に深緑色のタイルに調和するような配色としました。
オーガニックな時代トレンドを反映し、木目を活かしたステイン仕上げのドア+メルヘンチックな白い格子窓+機能性ステンドガラスの組み合わた外壁のデザイン事例です。
排煙窓の機能を残しながら収納機能と防音機能を確保する
排煙窓の機能を捨てずに、大きな鏡面を確保する
そのために、スライディング式の鏡を製作します。スライディング式の鏡は、もちろんオリジナルデザインです。
高圧換気扇の騒音対策をする
オーナーによれば、元々、駐車場用の換気扇は送風の圧力が高く、騒音が大きかった為、近所からクレームが出ていたとのこと。原因は2台が同時に動くことで、共鳴現象による唸り音が発生していた為だと思います。
用途が駐車場ではなくなるので、今回はダクトを新たに新設します。
通常の換気扇に交換することで、換気扇の騒音対策とすることにしました。
いよいよ内装デザインです
暗い天井を一新して新たな天井をつくる
既存の天井は木毛セメント板です。
暗い感じなのでイメージを一新し天井を新設します。
天井材は反響音を押さえるために、岩綿吸音板を使います。
これで、グッと部屋っぽくなります。
プロジェクター・電動スクリーンの導入+ブルートゥース対応
プロジェクターはSONY高輝度のものをの天吊りします。
スクリーンは電動で上下します。
電動は、何度みてもオォォと感涙します。
最近はスマホで音楽を聴く人が多いので、
スピーカーは今回初めてBluetooth対応にします。
これでスマホの音源を配線無しで使えるようになりました。
気持ちイイっトイレとデッカくワイドな洗面+洗面鏡
着脱式のレッスンバーの製作する
レッスンバーはいつも自作です。
今回は、壁に多くの制御盤や点検扉があります。
保守メンテ上、開口できなければなりません。
そこで、着脱式のレッスンバーを製作することにしました。
膝を痛めない、ヒャッとしない、思わず寝転がりたくなる床を作る
最近、弊社が開発したNSSAフロアーという最新鋭の床構造です。
簡単に言うと、「防滑衝撃緩衝」の機能が付いた床です。
この床で練習すると・・・
膝を痛めません。
転倒して怪我をしません。
腰が冷えません。
リノリウムやTMフロアの問題点
ダンスの床といえば、リノリウムやTMフロアフロアが有名なのですが、
リノリウムは冷たく滑りやすい、TMフロアはデザイン性がグレーしか無く、傷が目立ちやすく非衛生的という欠点があります。
これらは、バレエシューズやフラメンコの靴などで踊る分には悪くありません。
しかし、「裸足」や床に「寝そべる」となるとかなり勇気が要ります。
特に冬場の冷たさは怪我の元になります。
練習中のスリップは「骨折」などの恐れがあります。
また何より滑りやすい床は、潜在意識的に怪我を恐れ、ダンスに重要な「動き」の創造力を制限してしまうことになります。
そんな悩みを解決したのがNSSAフロアーです。
ヨガやフラ、ストレッチなど床を裸足であることが多い業種には、特にメリットがあります。
そして、ついに原宿のダンススタジオが完成しました