カラオケルームの防音工事をしました
新高円寺のオーナーより依頼があり、カラオケルームの施工をしました。
長年の夢を実現する
オーナーさんはご家族や歌好きの仲間とコミュニケーションができる空間づくりが長年の夢でした。
騒音で近隣に迷惑を掛けない
防音工事は、騒音で近隣に対しご迷惑を掛けないことを目的に計画されました。 工事の施工面積は約20帖です。 工事期間は7月3日から10日間かけて施工されました。
どこに予算を掛けるのか
防音工事は、性能を10db上げようとすれば費用が倍かかるといわれている非常にお金のかかる工事です。 どこに予算を掛けるのか配分計画が重要になります。
傷つかない丈夫さ+デザイン性+コストパフォーマンス
今回は1Fで振動性の伴うベースアンプ的なものがないので、床の防音は思い切って省略しました。 床の張り替えのみとしました。ハイヒールでも傷つかない丈夫で、デザイン性の高いホモジニアスタイルを使用しています。1平米3300円位なのでフローリングの半値です。店舗にもオススメです。
防音工事の一番弱いところ
道路に面しているサッシは一番、防音性能に劣る部分です。 既存で二重サッシとなっていましたが、さらに樹脂製の防音サッシを加え、三重の防音サッシとしました。 約58db位の遮音性能が得られるレベルです。 オーナさんは声楽をされるので、これ位の防音性能が求められます。
カラオケ店舗の防音工事との比較
カラオケ店舗の防音工事は、防犯や施工コストの問題で通常▲25db程度で施工されていますが、 今回のカラオケルームの工事はサッシ面で▲58db、壁面で▲65db、天井面で▲55db以上の遮音性能を目安に設計をしました。 外の通り側からは、気を付けないと歌っていることがわからないレベルの防音性能です。 ちなみにドラムスの防音をする場合には▲65db程度と制振性能が求めれます。
防音工事の費用はどれ位かかったのか
工事費用は、カラオケルーム部分以外の工事もあったのですが、それを除くと約350万円位でした。1平米あたり5.3万円の計算になります。
一般に、約20帖でこの性能を出すシアタールームを防音施工する場合には800万円位の見積もりが出されることが多いので、かなり安い方だと思います。
そしてカラオケ機器の導入
天井吊のスピーカーや壁吊りのテレビの下地は今回の工事で事前に施工をしておきました。
重量がかなりあるので、事前に下地作りをしておく必要があります。
機器は「ライブダム」という第一興商の機種が導入されました。
音程やリズムの正確さが表示される最新機種です。
夢を実現したオーナーさん、末永くお幸せに。